地域を見守り続けてきた御神木を活用!形を変え新たな守り神に
2025/04/10
地域を見守り続けてきた御神木を活用!形を変え新たな守り神に
こんにちは、チェンソーアーティストの木霊光です。
やむを得ない事情で伐採された木を記念に残したいけど、どういう形で残せばいいのかお悩みではありませんか?
その様な方に向けて木彫刻として記念に残せる様な活用方法をご紹介いたします。
この記事は以下の様な方におすすめです!
・やむを得ない事情で伐採された御神木を活かしたい…
・倒木の危険性がある老木を活かしたい…
・大きくなり過ぎた庭木を活かしたい…
それでは経験豊富なチェンソーアーティスト木霊光の作品例をご紹介いたします!
愛媛県今治市城慶寺の金剛力士像

この事例は愛媛県今治市内の御神木として地域の方々に親しまれていた楠木を使って制作した金剛力士像です。
ある事情でやむを得ず伐採され、数年間放置されていました。

先ず現地に行き、ご依頼主の城慶寺ご住職と打ち合わせをし、寸法に切り現地で荒彫りをしました。

制作期間が長丁場のため、その後鹿児島に運び制作の続きを始めました。

チェンソーでの作業と、電動工具での作業を並行させながら進めて行きます。

仕上げはランバーSTという割れ止め保護塗料を塗装し仕上げます。
楠木はひび割れしづらい木なので、このランバーSTを塗装しておけば大きな割れは防ぐ事が出来ます。
多少のひび割れは入るので、その補修も弊社が承ります。
阿形の方を完成させ、次は吽形です。

今回は一本の原木から阿形と吽形を制作する為、原木の太い元の方を阿形で使ったので吽形の原木は幅が足りませんでした。
そこで足りない部分を残りの原木から部材を取り、繋げて幅を出しました。

両腕も原木の幅が足りないので、残りの部材で制作し繋げました。
阿形、吽形共に完成し愛媛県今治市城慶寺の本堂に設置しました。 本堂両脇を固め、末永く今治市城慶寺の守護神としてお勤めしていく事を願っています。


オーストラリアメルボルンの伐採された庭木

この作品は大きくなり過ぎてやむを得ず伐採されたユーカリの木を活用した事例です。
施主さんご家族に愛され親しまれていた大きなユーカリの木でしたが、老木の為伐採を余儀なくされました。
それでも何か形に残したいという施主さんのお考えを相談され、シンプルにさりげなくというご要望もあったので、木のウロから覗いているフクロウを制作しました。
この様な切り株を活かしたチェンソーアートの事を「スタンプカービング」と言います。
欧米ではメジャーなジャンルで、日本ではまだまだ知られていないスタイルです。

その他、メルボルン市内のセントアンドリュース教会で立ち枯れた杉で制作した作品や、同市内のイルカのスタンプカービング。


最近では昨年鹿児島市内の庭木のケヤキでアライグマを制作しました。
この様にその場所にある事で長年役目を果たしていた思い入れのある木が役目を終え、その価値を失う事に対して私達日本人は「もったいない」と惜しみ嘆く方は多いのではないでしょうか。
「もったいない」とは仏教用語に由来する言葉であり、モノのもつ本来の価値を無くしてしまう事が惜しいという意味です。
だからこそ、モノの形が残っている限りは最後まで使いつくす事を大切にしたり、形を残せないなら形を変えてでも残し続け大切にしようという精神です。
今回ご紹介した事例はその「もったいない」という精神が大きく影響された事でもありますが、施主さん自身と共に成長し続けてきた木に対して、ご家族の様な絆が生まれ、そういう想いの感情移入がそうさせるのかもしれません。
弊社が手掛けるチェンソーアートはそういうご相談もお受けし、より良い対応を心がけております。
お気軽にご相談ください。
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TreeSpiritsArt合同会社
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